今週のお題「受験」
ひょんなことで、以前中国の大学に4年ほど留学をしていたイカのすみながです。
中国に留学からのフリーター→クラウドワーカーを目指す無職になったことはあまり突っ込まないでください。
で、大学に入学するときは特に試験はなかったんですが、「新HSK」という中国語の資格を取らないと進級不可&卒業不可だったのでこれを受験してたわけです。
カンタンなのから1級、2級、3級....となっていて一番難易度の高いのが6級です。
私は確か4、5級を1回ずつと、6級を2回受けたんだったかな。
6級で、確か300点満点中230点ぐらい取りました。
そのHSKの勉強法とかを書いてもいいんですが、しょーじきそこまで需要ないと思うので
まったくの中国語未経験から日常会話がある程度できるようになるまでにした勉強法をお教えしましょう。
中国語だけじゃなく語学勉強全般に使える方法なのでどうぞご参考に!
もちろんホントにHSKの取得を目指している人にも参考になるかと思いますのでお時間あればチラッと見ていってください。
まずは基礎文法の勉強。くやしいけどNHKのテキスト本がオススメ
まずやることは基礎文法の勉強です。
2~3日旅行する程度なら別に単語だけ知ってればなんとかなりますが、長期での中国滞在や、仕事で中国語を使うならそんなわけには行きませんよね。
文法とは単語の配置のルールです。
ものすごくざっくり言えば中国語は
主語→動詞→目的語
の順で単語を配置していってくださいね☆
というルールがあります。
例えば「私はゲームで遊ぶ」を中国語に訳すと
我打游戏
(主語:我 わたし 動詞:打 遊ぶ 目的語:游戏 ゲーム)
となります。
単語の配置ルールを無視して例えば
游戏打我
のように主語と目的語を反対に配置すると「ゲームは私を殴る」となり
サンドウィッチマンの富澤さんに「ちょっと何言ってるかわからない」って言われちゃいます。
(中国語の「打」には複数の意味があります)
だからいくら単語を知っててもその配置ルールを知らないと、意味が通じにくかったり、意味が全く違う文章ができあがったりすることになります。
逆に単語の配置のルールを知ってれば、あとは単語の量を増やしていくだけでいろんな表現ができるようになるわけです。
で、私が使ってたテキストをご紹介。
正直な話、私はNHKが嫌いです。マジで嫌いです。
いきなり家に来て、扉をバンバン叩いて、挨拶もせず、自分の名前を名乗りもせずに
「NHK料金払わなきゃいけないよ」
とか言ってくる失礼なNHKが大嫌いです。NHKをぶっ壊す(!?)
が、しかし、ホントに悔しいことに
このNHKのテキストは基礎レベルの文法を固めるのに最適でした。
文法だけでなく、発音に関しての説明もGood!
単語もこのテキストだけで十分とまでは言えませんが、日常会話に出てくるところをうまく押さえてましたね。
とりあえずNHKラジオのテキストを1年分真面目にやれば基礎は完成します。
半年分でも
「なんとか文章を考えて、書いたり喋ったりして伝える」
ってことが多少はできるようになります。
ディクテーション、シャドーイングをしてみましょう
まずディクテーションとシャドーイングってなんぞ?って話ですよね。
ディクテーションは聞こえてきた文章を何も見ずにそっくりそのまま紙に書くことです。
シャドーイングは聞こえてきた文章を何も見ずにそっくりそのまま発音することです。
要するにテキストに出てくる例文をCDで再生して、CDが言ったとおりの文章を紙に書いたり、発音したりしましょうってことです。
最初はけっこう難しいので、ちょくちょく一時停止や巻き戻しをしながらやっていきましょう。
一時停止や巻き戻しがほとんど必要なくなってきたら、その文章に出てくる文法や単語はしっかり定着したよーっていう合図です。
これを続けていくと文章の組み立てがスムーズになります。
最初の頃は「えーっと、まず主語でしょ..で、次は動詞か...いやその前に助詞を....」
みたいに一文考えるだけでも一苦労ですが
だんだんと文法がああだこうだってことを考えなくても自然に文章が組み立てられるようになります。
特にシャドーイングはしゃべる練習になりますからね。効果的です。
中国の動画サイトやDVDで吹き替え版のアニメを見る
まあずーっと座学ばっかりじゃ面白くないので、ちょっと一捻りした勉強もしてみましょう。
私がやってたのは日本のアニメ作品の中国語吹替版を繰り返し見ることです。
私がよく見てたのは千と千尋の神隠し(中国語名:千与千寻)です。
このワンカットだけでもかなりの文法や単語を勉強できます。
文法:主語+動詞+目的語という基礎文法(助詞が入っていますが今は気にしない)
快+(動詞)で「すぐに(動詞)せよ」という命令形
単語:
你ーあなた
不能ー~してはならない(助詞)
来ー来る
这里ーここ
快ー早く、すぐに
回去ー戻る
このシーンはお分かりですね。「ここへ来てはいけない、すぐ戻れ!」です。
もう一つ例をあげると
文法:主語+動詞+目的語という基礎文法(助詞が入っていますが今は気にしない)
単語:
我ーわたし
总有一天ーいつか、いつの日か
去ー行く
那个ーあの
城镇ー(ある程度規模のある)街
このシーンは「俺いつかあの街に行くんだ」です。
たったこの2つのシーンで10個の単語が出てきて、同じ文法を2回も聴くことができます。
座学で勉強した文法や単語の知識は、自分で実際に体験しないと身につきません。
こういった中国語の作品を見ることで
・中国語の文法を繰り返し聴くことができる→文法が定着
・座学で習った単語が作中で出てくるのを聴く→習った単語が定着
・新しい単語が出てくる→単語の量を増やせる
という効果があるんです。
もちろんわからない文法や単語があったからといって、
いちいち止めてメモして覚えなきゃ!ってする必要はありません。
日を改めて見れば、きっと「あっ、この前教科書で出てきた単語だ!」ってなりますよ。繰り返し見て少しずつ分かるようになればオッケーです。
何度見てもどうしても分からない単語は調べるといいですね。
で、慣れてきたらこういったビデオでディクテーションやシャドーイングをしてみましょう。かなり難しいけどね。
できれば自分の知らない中国の番組を一から見て意味を理解するトレーニングをするのが理想ですが
まあ最初からそこまでハードルを上げなくてもいいでしょう。がんばりすぎると疲れちゃいますよ。
まとめ
私がやってた勉強はこんな感じです。この上でちゃんと大学の中国語の授業にも出てましたよ。
私の場合はこの記事やり方&大学の授業で中国の日常生活には半年で困らなくなりました。
新HSKは4級なら10ヶ月、5級をちょうど1年、6級を1年半で取りました。
語学の勉強をしている方はこの方法どうぞお試しあれ。